毎日使うけれど、言われてみれば選び方がわからないのがヘアブラシ。何が違って、どう選べば良いのでしょうか。なかなか私たちにはわかりませんよね。そんな疑問を美容師さんに聞いてみました。
今回協力してくれたのは表参道の美容室NEHANに所属する木村さん。
スタッフ:ヘアブラシの選び方についてアドバイスいただけないでしょうか。
木村さん:ヘアブラシの選び方ですが、まず大きく2種類に分かれるので、そのどちらが好みに合うかを選ぶのが良いかと思います。注目していただきたいのはブラシの目の素材で、1つはプラスチック。もう一つは動物の毛でできた天然毛のものがあります。最もよく見るのは硬さがあって髪との相性が良い豚毛ですね。
スタッフ:プラスチックと豚毛と聞くと、なんとなく豚毛の方が良さそうな印象があるのですが、どのような違いが出てくるのでしょうか。
木村さん:プラスチック製は新品時が使いやすく、豚毛は使い込むほど髪がまとまりやすくなってきます。
スタッフ:それは一体なぜでしょうか?
木村さん:プラスチック製の目は使うほど劣化していきますが、天然の毛は人の髪と同じく、油分を吸着したりするので、乾かす前につけたヘアオイルなどを天然毛が徐々に吸着して、ブラシを通すだけで吸着した油分が髪にうっすらとまとうようになるからです。
スタッフ:そんな違いがあったのですね。他にも違いはあるのでしょうか?
木村さん:ほかは天然毛だと静電気も起きづらいのが特徴です。プラスチック製のものより静電気が起こりにくいので、髪が乾燥しやすくて、ブラシを通すとパヤパヤと静電気で髪が広がってしまう方は天然毛のブラシが良いかと思います。
スタッフ:なんだかヘアブラシは天然毛のものを買った方が良い気がしてきましたが、プラスチック製のブラシにもメリットがあれば教えていただきたいです。
木村さん:そうですね。プラスチック製のブラシは天然毛より安く手に入ることが多く、先ほどお伝えした通り、新品時が一番使いやすいので、買いやすくて捨てやすいというのがメリットかと思います。ただ、最近は持続可能な社会に向けてエコな活動をするのが世界の方針なので、時代には合いづらいのかもしれません。
スタッフ:なるほど。とってもわかりやすくありがとうございます。ちょっとお値段がしても天然毛のヘアブラシを買って長く使うというのが良さそうですね。
木村さん:それが良いのではないかと思います。ただプラスチック製は悪という訳ではなく、使いやすいものも沢山あるので、好みのものを使うのが一番ですね。
スタッフ:そうですね。今日はヘアブラシの選び方について、具体的な違いからそれぞれの特性まで、わかりやすく教えていただいて本当にありがとうございました。きっと多くの方の参考になるかと思います。
当店に取り扱いのあるヘアブラシ
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